オフィスレイアウト入門
「オフィスレイアウトを考えようと思っても何から手を付けていいかわからない。」
そんなこと、よくありますよね。
そんな方のためにオフィスレイアウトを考えるうえで大切なポイントをいくつか挙げておきます。
オフィスレイアウトを考えるうえで大切なポイント
①目的の確認
まずオフィスのレイアウトを作成するにあたって本来の目的を確認します。
「どういうオフィスにしたいか」というのが最初になるでしょう。そのためにはきちんとしたヒアリングが必要となります。どのようなオフィスが自社に合っているのか、多くの人から意見を出してもらいましょう。
優先順位ですべての条件が満たされない場合も、業務上のレイアウトへの要望は整理しておく必要があるでしょう。
ヒアリングのポイントは以下の3点です。
- 働く人のワークスタイルを把握する(ワークスタイルによりお勧めするデスクレイアウトは変わります)
- 社内の各部署から、現状のオフィスの様子や不満点などをヒアリング
- どのようなオフィスが働きやすくなるのかをヒアリング
②条件の確認
レイアウトの条件の確認を行います。
外部に委託するにしろ内部でレイアウトを検討するにしろ、それぞれの関係者が共有するべき情報をまとめておくのをお勧めします。
例えば、次のような条件です。
- 新しいオフィス面積×天井高(追加の場合はスペースの確認)
- 現状のオフィスがあれば机の台数、収納庫、ゾーンの確認など(新規の場合も必要な条件の漏れをなくすため)
- 予算
- 期限
- 担当者など
③ゾーニング
ゾーニングとは、必要な機能のスペースを大まかに分けて配置していくということです。それぞれのゾーン(空間)で機能される業務を決めることで、働く人が効率よく仕事ができるようになります。
必要なスペースが挙げられたら、具体的にどのスペースをどのあたりに持ってくるかを検討します。
スペースを当てはめるポイントは、社内と社外の人がどこまで入るかで考えることです。
例えば、外部の方が入るのは受付スペース、応接スペース、商談スペースまでにすると、それらのスペースは基本的に入り口の近くに順番に配置する必要があります。
また、業務内容から担当部署に近いところへそれぞれの機能スペースを当てはめると、働く方の効率は上がります。
例えば、配達や来客への迎えが多いなら、担当の方はその近くにいなければなりませんし、経理の方は、基本的に外部の方との打ち合わせが頻繁ではないなら奥にいても問題ありません。
④デスクの配置
スペースに余裕があれば、ワークスタイルごとにデスクの配置も変化させると業務効率やスペース効率が上がります。
ワークスタイルは主に次の3つに分けられます。
A.創造的な仕事が多い →ブース型
B.コミュニケーションが多い →対面型
C.出張・外出が多い →フリーアドレス型
ブース型
デスクの周辺をローパーテーションや収納庫で囲い、ブース型の作業空間をつくります。個人のプライバシーが確保され作業に集中できます。
クリエイティブな仕事やプログラマーなど高い集中力が必要な仕事に向いています。
対面型
部署ごとにデスクを向かい合わせで配置するいわゆる「島型」とよばれる最も一般的なレイアウトです。向かい合っているためコミュニケーションも取りやすく、通路が共有されるためスペース効率も最も良いレイアウトです。
さまざまな職種で取り入れられています。
フリーアドレス型
レイアウトの形としては島型に似ていますが、島型と異なるのは席が固定されていないところです。在席率で席を調整するので、必要最低限の席数にできるというメリットがあります。
このレイアウトの場合は無線LANや個人専用のロッカー、スマートフォンによる内線などの設備が必要となります。
⑤オフィスの基準となる寸法
①~④のポイントをおさえたら、最終的にレイアウトにデスクや収納庫を落とし込んでいきます。
ここでレイアウトの基本的な寸法を理解しておきましょう。まずは人体寸法を理解し、そして机まわりと通路幅を理解することで全体を適切に配置することができます。
小林事務機では、オフィスレイアウト作成やオフィス移転のサポートを行っております。